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Twitterまとめ投稿 2017/04/14 [moblog]


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「サイコパス」 [電子書籍]


サイコパス (文春新書)

サイコパス (文春新書)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/11/18
  • メディア: Kindle版


内容紹介
平気でウソをつき、罪悪感ゼロ……そんな「あの人」の脳には秘密があった!
外見はクールで魅力的。会話やプレゼンテーションも抜群に面白い。
しかし、じつはトンでもないウソつきである。不正や捏造が露見しても、
まったく恥じることなく平然としている。
ときには、あたかも自分が被害者であるかのようにふるまう。
残虐な殺人や善良な人を陥れる犯罪を冷静沈着に遂行する。
他人を利用することに長け、人の痛みなどこれっぽっちも感じない。
――昨今、こうした人物が世間を騒がせています。しかも、この種の人々を
擁護する人も少なくありません。そうした人物は高い確率で「サイコパス」なのです。
もともと「サイコパス」とは連続殺人鬼などの反社会的な人格を説明するために
開発された診断上の概念です。しかし精神医学ではいまだ明確なカテゴリーに
分類されておらず、誤ったイメージやぼんやりとした印象が流布していました。
ところが近年、脳科学の劇的な進歩により、サイコパスの正体が徐々に明らかになっています。
脳内の器質のうち、他者に対する共感性や「痛み」を認識する部分の働きが、
一般人とサイコパスとされる人々では大きく違うことがわかってきたのです。
しかも、サイコパスとは必ずしも冷酷で残虐な犯罪者ばかりではないのです。
大企業のCEO、政治家、弁護士、外科医など、大胆な決断をしなければならない職業の人に
サイコパシー傾向の高い人が多いという研究結果もあります。
最新脳科学が、私たちの脳に隠されたミステリーを解き明かします。

あらかたの内容は上記に記されている。
この本が話題になっていて、
「読みたい」と思いつつも積ん読のために後回しになっていたが、
ふとしたきっかけから「読まねば」と思った。
それは著者がラジオに出演し、
そこで「人の心の痛みがわからない」という表現をしたことだった。

私の雇用主は社会的には成功者である。
しかしこと人を使うことは巧くない。
言動に容赦がなく、
自分基準でものごとをすすめようとして、
それに沿わないと容赦なくせき立てる。
一時は半年に一人の割合で人が入れ替わっていたという。
一方私は適応障害の反対で過剰適応である。
そういう人であることをくみ取って、
言われる前に事を片付けてしまう。
それは自分に犠牲を強いる。
雇用主の方針で残業を許さないので早出をして、
他社の出勤前に仕事をある程度片付ける。
つまり彼は私に対してせき立てることはできなかった。
しかしその代わりに時折とんでもない発言を投げつけた。

「病気なんかしたことないから病気の人の気持ちなどわからないだろう。」

母親の介護を中学の頃から8年やって、
激痛にもんどり打ちながらその数年前に子宮摘出したことなど何も知らない。
そしてうつ病になってやっと働ける様になった時に、
その言葉を浴びせられた。

「私の過去の何を知っているんですか?」

震える声で私は言った。

「何も知らない。」

つまり悪気なく一見健康そうだから口にしただけなのだ。

そうした発言はその後も度々あった。

「あなた、頭がおかしいよ。」

そう言われたこともあった。
その一方で職業倫理上、
病気欠勤などには理解を示す。
そのギャップがわからなかった。
一見情け深そうな態度を示すのだが、
その一方で人格や人生を否定するようなことを平気で口にする。
それに対して何が不快だったのかを訴えても、
ピンとこないのかうわべだけの謝罪もない。
その時にふと考えた。

「この人には人の心の痛みがわからないんじゃないだろうか。
 もしかしたら良心というものがない部類の人間なんじゃないだろうか。」

仕事でも人の不幸が大好きで、
不幸な事故が起こると人一倍張り切って対応する。
こと死亡事故、病気で死亡などがあれば、
必要もないのにいろいろなことを調べ、
調べたことを聴きたくもないのにベラベラと喋って、
自分の知識として披露する。
自己顕示欲と出世欲だけは人一倍、
部下の手柄は自分の手柄、
何が起こっても自分の都合が優先。

読んでわかった。
彼は「勝ち組サイコパス」である。
反社会的行動はないが、
それ以外の部分はピッタリ当てはまるのだ。
偉業を成し遂げる人たちにも、
「勝ち組サイコパス」らしき人たちがいると書かれているが、
まさしくそれだった。

一定割合で「サイコパス」が存在する以上、
共存を考えていかねばならないと書かれているが、
その具体的方法は何も記されていない。
おそらく多くの「勝ち組サイコパス」と一緒にいる人間は、
その一番痛いところや弱いところをつかまれ、
地団駄を踏みつつもその能力の高さ故に悶々としていると思う。
彼らが正論を言えば言うほど打ちのめされ、
「自分が悪いんだ」と追い詰められているに違いない。

生憎私にも良い方法は思い浮かばない。
人の心の痛みがわからない人に理解させることはできない。
良心がないのに何が人を傷付けるのかわからせることはできない。
それ以上に彼らは社会的には成功しているから、
一定距離を置いて付き合う分には、
適当に持ち上げておけば良い気分になっている。
大きな会社や社会であれば、
一定距離を取ることも可能だろうし、
多くの人間の中で適当に憂さ晴らしもできるだろう。
彼らと付き合って行くにはその程度のことしか考えつかない。
まともに彼らの容赦ない発言を受け止めない。
所詮は「サイコパス」なのだと思うしかない。

しかしそれでも彼らは痛いところをほじくり出すだろう。

なまじ社会的成功者が多いだけに、
「負け組サイコパス」よりも「勝ち組サイコパス」は扱いにくい。
早くその解決策を提示してくれることを希望する。
彼らに追い詰められた人たちが命を絶ったりする前に。

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