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「I AM YOUE FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー] [映画]



「スター・ウォーズ(SW)」シリーズのエピソード4〜6でダース・ベイダー役を演じた長身の俳優、D・プラウズの人生をたどった、「SW」ファン必見ドキュメンタリー。
「SW」シリーズの名悪役、ダース・ベイダー役を演じたプラウズはボディビルダー出身で、既に「フランケンシュタイン」ものの映画で怪物役を演じ、名作「時計じかけのオレンジ」に出演した経歴があった。ベイダー役を得たプラウズだが、自分の声をジェームズ・アール・ジョーンズによって吹き替えられ、エピソード6ではベイダーの素顔をセバスチャン・ショウが演じたのが不満で、「SW」のジョージ・ルーカス監督と対立し……。

衝撃的だった。
顔のない登場人物たちが多く存在するだけに、
「中の人」のことは知っていても、
まさかあのダース・ベイダーを演じたブラウズという人が、
こんなにも不遇な立場にあったとは。

そもそもチューバッカを演じるかダース・ベイダー演じるかと聞かれ、
ダース・ベイダーを選んだのは彼自身。
逆に言えばチューバッカであればあれほどの騒ぎになることもなく、
インタビューを受けることも誤解を受けることもなかったはずだ。
関係者たちも「今思えば」という言葉を吐く。
しかし当時はそうは考えていなかったということだ。

SWのマニアックなファンではない私は、
あの1作目が完全に単発物で、
シリーズにするつもりがなかったことは知らなかった。
そして脚本や設定が案外場当たり的に決められたことも。
だから驚くような裏話ばかりだった。
それだけでも面白いのだが、
「あの」ダース・ベイダーを演じた俳優の不遇さは、
余りにひどすぎる。
声も素顔もさらすことなく、
ただ単に体格を買われたかのような配役。
しかしダース・ベイダーをダース・ベイダーたらしめるのは、
あの呼吸音とともに大きくて堂々とした所作にある。
たとえ顔が見えなくても、
ゴジラに中島春雄がいたように、
ダース・ベイダーにはブラウズが必要だったのだ。

そのことはファンのほうがよく知っていて、
むしろ意固地になっているのはルーカス。
まぁ町山さんに言わせれば、
激烈なファーザー・コンプレックスによって「スター・ウォーズ」を構想したくらいだから、
ある意味子供じみたところがあるのも致し方ないのだろうけれど。
それにしてもルーカスの狭量なことよ。
もはやディズニーに売り払ったんだから、
もう少し大人になってもいいと思うのだが、

彼も80歳を超えて、
何を望んでいるわけでもない。
ただやはり正当な評価はされるべきである。
「I AM YOUR FARTHER」の衝撃とともに。
本来の脚本とは違う方向に話を持って行ったアイデアを、
もっともっと評価されるべきである。

「ホドロフスキーのDUNE」の後に観たので、
映画界の闇の部分を続けて覗いた印象である。
「DUNE」は評価が伴わない作品だったが、
「SW」は今まさしくクライマックスを迎えようという最高の盛り上がり。
その陰で釈然としない思いで40年生きている男がいる。

映画界は残酷だ。


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「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」 [映画]


スター・ウォーズ エピソードV/帝国の逆襲 [Blu-ray]

スター・ウォーズ エピソードV/帝国の逆襲 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray


<ストーリー>
デス・スターを爆破された帝国軍は氷の惑星ホスまで反乱軍を追いつめ、激しい戦闘を繰り広げる。ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)は反乱軍にいて壊滅的な敗北を喫した後、惑星ダゴバへと向かいジェダイ・マスターのヨーダのもとで修業を重ねる。一方、雲の惑星ベスピンではルークをおびき寄せるための手段として、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)とレイア姫(キャリー・フィッシャー)がダース・ベイダーの手に落ちてしまった。ふたりの救出に向かったルークを待ち受けていたのは、ダース・ベイダーとの壮絶な戦いと彼の運命を大きく変える驚くべき事実だった。

「最後のジェダイ」を観て、
「こりゃ帝国の逆襲を観なきゃいかん」と思い立ち、
昨年WOWOWで放送されたシリーズをBlu-rayに焼いてあったものを。

やっぱりこれはこれで面白いなぁとw。
「新たなる希望」はシリーズ1作目として、
まだ本当に続けられるかわからなくて、
ハッピーエンドになっていただけに、
単体として成立していたけれど、
シリーズ化されることになって、
このエピソードは3人の運命の歯車が激しく動き出して、
肝となる真実が明かされて、
混乱と混沌のうち終わるという。
いやが上にも次への期待が高まるうまさ。
ここからベン・ソロの誕生の物語が始まり、
フォースを持つものの苦悩が始まる。

いやぁ「最後のジェダイ」は確かにスゴイし、
「帝国の逆襲」を超えた壮大さがあるけれど、
若い3人の物語として、
このエピソードは本当に好きだ。

返す返すも、
エピソード1~3がトーンダウンしているというか、
ちょっとダークすぎるのが惜しい。
さすがにリメイクはできないだろうけど、
もっとやりようがあったんじゃないか。
っつーか、
ルーカスがどん底状態だったから仕方ないのか。

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「ぼくのおじさん」 [映画]


ぼくのおじさん [DVD]

ぼくのおじさん [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD


【ストーリー】
作文コンクールの課題は「周りにいる大人について」。お小遣いはくれないし、勉強も教えてくれない。スポーツも全然ダメで、何かにつけて屁理屈ばかり…ぼくは、居候の“おじさん"について書いてみることにした。ある日おじさんは、お見合いで出会った、ハワイの日系4世の美女・稲葉エリーに一目ぼれ! だが、エリーは祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイに帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、あの手、この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだが、ことごとく失敗で落ち込むばかり。しかし奇跡が訪れ、おじさんとぼくはエリーを追いかけてハワイへ行くことに! そこにはなぜか和菓子屋の御曹司・青木さんもやってきた! どうなるおじさんの恋?

映画館に行きたかったんだけど、
体調が悪くて折り合いがつかず、
Amazonビデオ高いなーと思っていたら、
WOWOWで放送されたので飛びつきました。

主演が松田龍平であることしか知らなかったけど、
脇を固める役者がスゴイ。
寺島忍、宮藤官九郎、キムラ緑子、銀粉蝶と、
出番は少ないけどこれ以上ない配役。

飄々とした役柄がすっかり板についた松田龍平。
お父さんほどの鋭さとか殺気はないので、
こう言う役をやらせたら、
彼の世代で今右に出る者がいないだろう。
それが今回もしっかりはまっている。
社会的にはダメ人間なんだけど、
何処か憎めなくて可愛いおじさん。
だから甥っ子や姪っ子からもちょっと馬鹿にされながらも慕われる。
私は幼い頃が叔母が同居していたので、
ちょっとこの過程環境がわかる。
もっともしっかり者の叔母たちだったので、
だいぶ違うかも知れないけれど、
親ではない肉親との同居というのは、
親が絶対にしてくれないことや、
教えてくれない遊びを教えてくれたりして楽しいものだ。

このところ割合刺激的な映画を観てきたので、
精神的にも肉体的にも、
負担なくホッとできる作品だった。
現実にこんな人と付き合ったら、
癒されるのか、
イライラするのか、
逆に想像もつかないほどおかしなおじさん。
そもそも哲学者ってところがもう怪しいしw。
ただ世知辛い世の中だから、
こんな人がいてくれると良いのかも知れない。

それにしても松田龍平、
背中だけで変わり者のおじさんを表現。
後ろ姿だけで、
「あ、この人ちょっと変」って思わせる。
絶妙なはまり役に、
もしかしたらの続編を期待。
確実に自分のペースで良い役者になっている。

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「デトロイト」 [映画]



町山さんの映画評を聴いたときから、
「これは観ておかないと」と思っていた。
だけど外は極寒だし(部屋もだけど)、
なんか重そうだから面倒臭くなって、
「どうせWOWOWで1年くらいすれば観られるし」
「Amazonビデオで半年くらいで観られるだろうし」
何かと言い訳をつけてチケットを抑えないでいたら、
27日のTwitterで金城一紀が、
「重いけど素晴らしい映画」という評価が流れてきて、
よっしゃそれなら!と即翌日のチケットを買う始末。
案外席がガラガラで簡単にいつもの定位置をゲット。
実際劇場に行っても半分も埋まっていなかった。
まぁ朝一の上映と言うこともあるんだろうけど。
因みに女性の姿はなかったなぁ。

1967年デトロイトが繁栄していた時期、
白人も黒人も混じって働く社会。
しかし白人はやがて郊外に素敵なマイホームを手に入れ、
黒人たちは街の中心部のスラムにと格差が生まれる。
白人たちは黒人たちに仕事を搾取されていると思い、
黒人たちは白人たちに差別されて正当な評価と対価を得られていないと思い、
街は黒人たちの不満による暴動が起こるように。
それによって白人たちは更に黒人たちを差別して迫害する。
そして起こった大暴動。
その暴動のさなかで行われた白人警官による暴行。
そのきっかけはオモチャのピストルだった。

とにかく重い映画なことは確か。
何しろ最後の最後まで救いはない。
それもそのはずで、
現実に起こったことを証言者の言葉を元に作った映画だから、
今も続く白人警官による理不尽な黒人差別を思えば、
この暴動と問題に出口も希望もないのだ。
そしてこれは他人事ではない。
日本人とて、
占領下の韓国人や中国人を迫害してきた。
その結果が徹底した反日教育だ。
そして日本ではヘイトが今も続いている。

元はと言えば、
奴隷として使うために黒人を連れてきたのは白人だ。
その奴隷解放運動が終わってからも、
南部はその広大な農園を維持するためには、
黒人だけではなく膨大な使用人を必要とし、
解放されても黒人がつける職業は限られた。
やがて工業が発展し、
デトロイトが自動車産業で世界を席巻したとき、
当然の様に黒人たちも仕事にありつこうと北へ向かう。
建前上の人権は平等であっても、
黒人にはバスの席も食事をする席も、
総てが制限されていた。
当然の様に黒人の不満は募りに募り、
公民権運動に発展する一方で、
白人たちの公的権力を持つ人間たちは、
その権力の笠の下で好き放題に黒人を迫害する。
そしてそれは今も続いているのだ。

憎しみの連鎖は終わることを知らない。
それを語り継ぐものがいる限り、
いや一度思い知らされた屈辱は血の中に生き続けるのだろう。
今や人類はアフリカの一人の女性の遺伝子から産まれたと言われているが、
それすら認めたくもないのだろう。

この物語に登場する、
デトロイト警察の白人警官たちの行動や言動を、
正当化するすべも気持ちも全くない。
「評決のとき」でも描かれたように、
黒人に味方する白人は白人から叩かれるし、
そもそも黒人に対する支配は何も変わっていない。
そして黒人初の大統領オバマの後には、
デトロイトを中心とするラストベルトに支持されたトランプ。
彼の人種偏見は一国の大統領にあるまじきものである。
映画の企画は遙か前からだろうが、
その政権下でこの映画が公開されたことは大いに意味がある。

この映画では一方的に黒人を被害者とはしていないと思う。
実際に暴動を起こし、
街を焼き払い、
店から略奪をして、
不満を暴力で発散しているのも事実だ。
当然警察も軍もそれを取り締まる必要がある。
ただ問題は事件をねつ造しようとし、
自ら犯した罪を都合良くねじ曲げようとしたことだ。
今はそこら中に監視カメラがあり、
誰もがスマホで証拠を残せる時代だ。
それでも同じようなことが起こり続ける。
50年経っても何も変わっていないこと。
その根深さと真実に心底震撼する。

人間とは何とも情けない生きものである。



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「お嬢さん」 [映画]


お嬢さん 通常版 [Blu-ray]

お嬢さん 通常版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray


【あらすじ】
舞台は1939年の朝鮮半島。
支配的な叔父と、膨大な蔵書に囲まれた豪邸から一歩も出ずに暮らす令嬢・秀子(キム・ミニ)のもとへ、新しいメイドの珠子こと孤児の少女スッキ(キム・テリ)がやってくる。
実はスラム街で詐欺グループに育てられたスッキは、秀子の莫大な財産を狙う"伯爵"(ハ・ジョンウ)の手先だった。
伯爵はスッキの力を借りて秀子を誘惑し、日本で結婚した後、彼女をある場所に隔離し財産を奪う計画を企てていた。
だがスッキは美しく孤独な秀子に惹かれ、その計画は少しずつ狂い始めていく・・・。
◆原作は宝島社が主催している「このミステリーがすごい! 」で第1位となった、英国の小説家サラ・ウォーターズの傑作「荊の城」。
2002年に「エリス・ピーターズ・ヒストリカル・ダガー賞」を受賞し、2005年にはイギリスのBBC製作でテレビドラマ化された名作でその面白さは折り紙つき!

ミネット・ウォーターズの小説って、
面白いけど今ひとつ苦手で。
「イヤミス」の一つになると思う作品が多くて。
なので原作は読んでいない。

先ずこの作品を知ったきっかけは、
町山さんが「コクソン」と一緒に紹介したから。
常識外としか思えない内容に、
観たいと思いつつ、
Amazonビデオで発見してしばらくしたら、
なんとWOWOWで放送。

いやはや、
本当にとんでもない映画だった。
まずイギリスという舞台設定を、
戦時下の日本と韓国に翻案。
もうこれだけでもスゴイのに、
日本人と韓国人奈良ではとしか言いようのない、
独特の国民性とかエロ傾向とか、
満載に次ぐ満載w。
もっともイギリスも相当変態というか、
血塗られた歴史に塗り固められた国なので、
原作を読んでいない身としては何とも言いようがないけれど。
これをご懐妊中に観た赤江珠緒さん、
観ていなかった当時は心配したけど、
案外けっこう平気だった様な気もする。

と言うのも、
異常な舞台設定と独特な雰囲気から、
もともとが「ミステリー」であることを忘れて、
途中からすっかり引き込まれてしまうと、
「お嬢さん」の意図が図りかねて、
「異常性愛もの」に感じてのめり込んでしまう。
これがこの作品の巧いところなんだろうけれど、
その世界に入り込んでしまうと、
「絡繰り」に惑わされて予想がおかしくなる。
そして最後に「やられた!」と思うのだ。
何しろ「お嬢さん」は「被害者」という思い込みが強くなり、
怪しい奴らが彼女をはめようとする、
利用しようとするところばかりクローズアップされてしまう。

まぁ「ミステリー」なので、
野暮なネタバレは回避するとして、
ものすごく良くできた脚本であることを強調したい。
良く練られているし、
観客を一瞬たりとも飽きさせない展開と構成。
この映画は「どうぞご覧になってください」としか言いようがない。
そして時代背景の設定もまた、
この作品独特の雰囲気と本質を見事に表現している。

韓国映画の質が上がっているのは知っていたが、
まさかここまで来ているとは。
なかなか大きな規模で公開されないのが惜しいが、
WOWOWではけっこうすぐにやってくれるし、
待ちきれなければストリーミングで観られるのがうれしい。

いやはや、
これからは韓国映画にも目を光らせながら、
映画を鑑賞しなければ。
韓国特有の雰囲気とかも、
かなりくせになりそう。

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「彼らが本気で編むときは、」 [映画]


彼らが本気で編むときは、 [Blu-ray]

彼らが本気で編むときは、 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェイ・ストーム
  • メディア: Blu-ray


<ストーリー>
優しさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコと、彼女の心の美しさに惹かれ、すべてを受け入れる恋人のマキオ。
そんなカップルの前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ。桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる60日。
小学生のトモは、母ヒロミ(ミムラ)と二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。
ひとりきりになったトモは、いつものように叔父であるマキオの家に向かう。ただ以前と違うのは、マキオはリンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。
リンコの美味しい手料理や母親が決して与えてくれなかった家庭のぬくもりとトモへの愛情・・。最初は戸惑うトモだったが、リンコのやさしさに閉ざした心を
少しずつ開いていくのだった・・・。本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、自分らしさと本当の幸せを教えてくれた。
嬉しいことも、悲しいことも、どうしようもないことも、それぞれの気持ちを編み物に託して、3人が本気で編んだ先にあるものは・・・。

「愛情ってなんだろう」
「性別ってなんだろう」
毎週はるな愛やタブレット純の話を聴きながら、
それでもやっぱりわかっていないと思った。
見かけの性別と心の性別が一致しないこと、
その苦しみやいじめられた過去。
身体は物理的に心と一致させられても、
それでもできないことはある、
何処かで理解されない偏見への苦しみがある。
こんな風に物語として観てしまうと、
自分もまたそっち側にはたてなかったことに愕然とする。

リンコは本当に愛情深い。
でもその愛情はなかなか報われない。
それはある意味トランスジェンダーの宿命だ。
身体は女になっても、
愛する人の子供は産めない。
愛する人の姪っ子をどれだけ愛しても、
どうしても実の母親にはかなわない。

所謂オネエタレントを揶揄する人たちもいるが、
彼らは彼らなりに自分たちの立ち位置を考え、
必要とされる場所に必要とされる存在として生きる。
彼らの大きな態度や物言いに、
不快感を抱く人たちもいるようだが、
彼らはそれも織り込み済みで、
自分たちならではの存在感を出すことで、
自分たちの場所を作り出している。
けれどやはり不安は大きいはずだ。

リンコはそんなオネエタレントとは対極にある。
普通の女性として生きたいだけだ。
そこに立ちはだかる偏見と現実。
救いは本当に女性として、
彼女を本気で愛するマキオの存在。

人は何かに引け目があると、
それを補うために金を使ったり、
必要以上に求められもしないことをする。
リンコは決してそうではない。
本当の愛情故に家事もするし、
マキオの姪っ子も本気で愛する。
それはトモにも充分伝わっているのだが。

切ないなぁと思う。
人が人として乗り越えられないもの、
当事者は乗り越えたつもりでも、
世間が許さないもの。
いろんなことが重なり合って、
1本の糸を編むように、
作品は出来上がっていく。
途中糸が絡んだりしながらも、
やっぱり作品は出来上がる。

「普通って何?」

この台詞が一番重かった。
「普通」ってなんなのか?
それは人によって違うのに。
「価値観」「人生観」
生きることに正解も間違いもないのに。

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「キングスマン:ゴールデン・サークル」 [映画]



愉快痛快爽快w。
どこにも属さないスパイ組織キングスマン。
今度の相手は麻薬王ジュリアン・ムーア。
この女裏社会のトップに飽き足らず、
世界のトップに立つことを目論む。
おまけにエルトン・ジョン(本人)を誘拐して飼っているw。
余りにもバカバカしい悪役だけど、
それがキングスマンの面々を狙い撃ち。
残ったのはマーリンとエグジーだけ。
さぁどうするキングスマン。

やっぱりイギリス人の皮肉とユーモアが好き。
モンティ・パイソンから脈々と受け継がれる、
辛辣な皮肉とユーモアとバカバカしさに抱腹絶倒。
王室ギャグはないけれど、
下品でもなくここまでやれるのは、
やっぱりイギリス人ならではの感覚。

今回手を組むアメリカの動揺の組織は、
思いっきりアメリカンで、
ジェフ・ブリッジスも最高。
ハル・ベリーも良い役をチョイスしているし。

どこまで行ってもイギリス魂。
英国紳士ならではの美学。
とにかく最高でした。





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「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」 [映画]

WOWOWで放送。
スター・ウォーズ三昧な年末。

エピソード3と4を繋ぐ物語として、
非常に達成感のある見事なストーリー。

これが途中にあったから、
逆に「最後のジェダイ」が不満に思えるのかもね。
だって「最後のジェダイ」のレジスタンス、
明らかに弱体化しちゃっているし。

シリーズものって難しいなぁと思うのが、
こう言うサイドストーリーを差し込むことで、
想像が現実になるということ。
こう言う犠牲の上に「希望」を手に入れて、
エピソード4が盛り上がるわけで、
それを想像していた方が良いのか、
現実の映像として観た方が良いのか。

ディズニーに権利が移ったことで、
良かったのか悪かったのか。
いずれにしても、
次は若きハン・ソロの物語。
完全に外伝だから良いけど。

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「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」 [映画]



いや~、
ネタバレしないで何を書こうか迷うw。
全く前知識を仕入れずに、
純粋に「フォースの覚醒」の続きとして、
素直に観ようと思っていたから、
誰が出てくるかも全然知らなかったし。
ローラ・ダーンやベニチオ・デル・トロが出るとは。
特にローラ・ダーンは良かった。
彼女のエキセントリックな魅力が生きていて、
衣装と言い役柄と言い、
彼女の良さが充分に活かされていた。

で、素直な感想。
泣きました。
「帝国の逆襲」を超えたと思いました。
三部作の真ん中が盛り上がるのは必至なのかも知れないけれど、
とにかく今回ルークの苦悩の深さ、
なぜベン・ソロを見限ったのか、
なぜ隠遁生活を送るようになったのか、
それが全部明かされるので、
そこに至るまでのルークの人生を思うと、
余りにも感情移入しすぎて号泣。
カイロ・レンとレイの関係性も、
ベイダーとルークのようなものに変化。
おまけに可愛いクリーチャーがたくさん登場。
2時間半があっと言う間に過ぎ去っていく。

最終作へ繋がる大事な一作だけに、
どんなことになるのか、
絶対に期待を裏切らない一作。
見終わった瞬間に、
「帝国の逆襲を超えた・・・」と思わず呟いたくらいに。

観るときに一つ思いをはせて欲しいのは、
ルークの過去の行動の裏にある思い。
彼がどんな風に戦ってきて、
どんな風に父を葬ることとなったのか。
ダークサイドの恐ろしさをどう考えているのか、
表舞台で戦ってきたレイアよりも、
父を己が手にかけざるを得なかったトラウマの深さ。
彼がベン・ソロに何を見たのか。

とにかく傑作です。
前回がハン・ソロの物語とするなら、
今回はルークの物語。
キャリー・フィッシャーがなくなってしまったので、
次回はレイアではないだろうけれど、
レイがその穴を確実に埋めてくれるはず。

しかしミレニアム・ファルコンは、
いっつも美味しいところをかっさらうw。





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「君の名は。」 [映画]


「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション

「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: Blu-ray


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
新海誠監督ほか気鋭のスタッフが集結し、社会現象を巻き起こした大ヒット作。夢の中で入れ替わる少年と少女の恋と運命を圧倒的な映像美とスケールで描き出す。主題歌を含む音楽を人気ロックバンド・RADWIMPSが担当。

今頃になってWOWOWにて。
たまたま去年は「この世界の片隅に」と一緒に、
アニメ映画のロングランが話題になり、
この映画も異例のロングランだったので、
どれほどのものかと期待して観てみれば。

アニメとしての完成度は素晴らしい。
しかし話としてどうなのかと言えば、
穴だらけと言えば穴だらけ。
田舎に住む三葉が瀧君に惚れるのはともかく、
逆はあんまりあり得ないシチュエーションだろうなぁと。
若い子が観る分には、
多分自然な感情の流れとして受け止められるのだろうけど、
3年という時差があったり、
その5年後に運命が変わっていて出会うとか、
(どうせ皆さん観ているだろうからネタバレOKでしょ?)
と言うか、
いくら偶然とは言え喫茶店での会話を聴いていて、
あの出会いはないでしょうが。
あの後の修羅場が怖いわw。

と言うことで、
純粋さを失ったオバサンには余りに甘すぎてw。

いかにものアニメららしいアニメの動きや、
平和な世界観はともかくとして、
「この世界の片隅に」と比べられる映画ではない。
正直言って芸術性もメッセージ性も格段の違い。

まぁオバサンがこんなストーリーで、
キュンキュン来ていたらその方がおかしいんだけどw。

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- 人生は四十七から -